関西空港で流行し話題のはしかとは。症状と予防法 [医療]
数日前に関西空港で「はしか」の集団感染が確認された。
おそらく一度は耳にしたことのあるはしか。
いったいどのような病気なのか、予防策があるのか。
そんな不安を抱えた方も多いかと。
そこで、症状と予防法をまとめてみました。
・どんな病気?
麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性のウイルス感染症です。感染力が極めて強く、死亡するこ ともある重症の感染症です。空気感染、飛沫ひまつ感染、接触感染、いずれの方法によっても 感染し、好発年齢は1歳代が最も多く、次いで6~11カ月、2歳の順です。近年、成人麻疹の増加 が問題となっており、10~20代での発症が多く報告されています。
空気感染・・・空気中から感染
飛沫感染・・・咳やくしゃみによる感染
接触感染・・・皮膚や粘膜等の接触による感染
・症状
10~12日の潜伏期ののち、発熱で発症します。発熱期は咳せき、鼻水、結膜炎けつまくえん症 状が強く、38℃以上の発熱が数日続きます。病気の経過中、いちばん感染力が強い時期です。 その後、いったん解熱傾向を示しますが、すぐに耳後部付近から発疹が現れるとともに、39℃ 以上の発熱が数日続きます。
発疹出現前後1、2日間に、口腔粘膜(臼歯きゅうしの横付近)に白い粘膜疹(コプリック斑)が 現れます。この粘膜疹は麻疹に特徴的であるため、これを確認して麻疹と臨床診断されることが ほとんどです。発疹はその後、顔面、体幹、手足に広がって全身の発疹となり、数日後、色素沈 着を残して回復に向かいます。
肺炎、中耳炎を合併することが多く、1000人に0.5~1人の割合で脳炎を合併します。
・治療法と予防
ワクチンを接種して発症そのものを予防することが最も重要です。接種時期は、1歳になったら できる限り早く接種することが望まれます。日本では、2006年からMR(麻疹・風疹混合)ワク チンが広く使用されるようになり、2006年6月からは、1歳児と小学校入学前1年間の幼児を対象 とした2回接種制度が始まっています。これらの時期に受けるワクチンは、定期接種として通 常、無料で接種が受けられます。
また、2007年の全国的な麻疹流行は10~20代が中心であったため、国の麻疹対策が大きく変わ りました。2008年度から5年間の時限措置として、10代の者への免疫強化を目的に、中学1年生 と高校3年生相当年齢の者に対する2回目の予防接種(原則としてMRワクチン)が、予防接種法 に基づく定期接種に導入されました。
発症してしまった場合はウイルスに特異的な治療方法はなく、対症療法だけとなります。肺 炎、中耳炎を合併することも多く、入院率は約40%といわれています。
沢山の人が出入りする場所に行く際は、うがい、手洗いも忘れずに。
おそらく一度は耳にしたことのあるはしか。
いったいどのような病気なのか、予防策があるのか。
そんな不安を抱えた方も多いかと。
そこで、症状と予防法をまとめてみました。
・どんな病気?
麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性のウイルス感染症です。感染力が極めて強く、死亡するこ ともある重症の感染症です。空気感染、飛沫ひまつ感染、接触感染、いずれの方法によっても 感染し、好発年齢は1歳代が最も多く、次いで6~11カ月、2歳の順です。近年、成人麻疹の増加 が問題となっており、10~20代での発症が多く報告されています。
空気感染・・・空気中から感染
飛沫感染・・・咳やくしゃみによる感染
接触感染・・・皮膚や粘膜等の接触による感染
・症状
10~12日の潜伏期ののち、発熱で発症します。発熱期は咳せき、鼻水、結膜炎けつまくえん症 状が強く、38℃以上の発熱が数日続きます。病気の経過中、いちばん感染力が強い時期です。 その後、いったん解熱傾向を示しますが、すぐに耳後部付近から発疹が現れるとともに、39℃ 以上の発熱が数日続きます。
発疹出現前後1、2日間に、口腔粘膜(臼歯きゅうしの横付近)に白い粘膜疹(コプリック斑)が 現れます。この粘膜疹は麻疹に特徴的であるため、これを確認して麻疹と臨床診断されることが ほとんどです。発疹はその後、顔面、体幹、手足に広がって全身の発疹となり、数日後、色素沈 着を残して回復に向かいます。
肺炎、中耳炎を合併することが多く、1000人に0.5~1人の割合で脳炎を合併します。
・治療法と予防
ワクチンを接種して発症そのものを予防することが最も重要です。接種時期は、1歳になったら できる限り早く接種することが望まれます。日本では、2006年からMR(麻疹・風疹混合)ワク チンが広く使用されるようになり、2006年6月からは、1歳児と小学校入学前1年間の幼児を対象 とした2回接種制度が始まっています。これらの時期に受けるワクチンは、定期接種として通 常、無料で接種が受けられます。
また、2007年の全国的な麻疹流行は10~20代が中心であったため、国の麻疹対策が大きく変わ りました。2008年度から5年間の時限措置として、10代の者への免疫強化を目的に、中学1年生 と高校3年生相当年齢の者に対する2回目の予防接種(原則としてMRワクチン)が、予防接種法 に基づく定期接種に導入されました。
発症してしまった場合はウイルスに特異的な治療方法はなく、対症療法だけとなります。肺 炎、中耳炎を合併することも多く、入院率は約40%といわれています。
沢山の人が出入りする場所に行く際は、うがい、手洗いも忘れずに。
コメント 0